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四十年のあゆみ

藤岡糊付所は、昭和四十二年十月に設立しました。去年(平成十九年)、満四十周年を迎えたところです。

創業者である父、藤岡順一が感謝の言葉を述べさせていただきます。

感謝

藤岡糊付所の看板

四十周年を迎えて振り返り見ると、ただただ感謝に他なりません。

創業当時、脱サラで糊付業を始めました。時代としては(播州織の)バブルのような時期で、仕事で仕事で好景気! 何とかやっていけると、安易な気持ちでスタートしました。自社工場を持たず、数ヶ月借り工場で開始したのですが賃料がもったいなく、現住所に工場を建てました。資金も無く、借り入れをするのにも保証人に困り、今思うと本当に大変でした。いざやってみるといろんなクレームが発生し、妻が織布工場へ出向き、機織(はたおり)の手伝いにも、よく足を運んでくれたものです。糊付技術というのは非常に難しく、技術向上にむけ、糊を付けては、試験場で試験をしていただき、改良を重ねる日々がつづきました。事故やクレームが教科書、「私を導いてくれているのだ」と、前向きな気持ちでした。営業には回らず、仕事だけに拘り、仕事が仕事を生むと言う精神で続けていました。

時は流れ、私の長男が仕事を継ぐと言ってくれた時はそれは嬉しいものでした。しかし、播州織の業界は低迷に向かいつつあり、オイルショックも経験し、一時廃業も考えました。

家族で仕事を出来る喜びをどうしても捨てきれず、続けていた矢先、平成四年二月二日、工場火災(全焼)と言った大惨事に見舞われ、多くの方にたいへんなご迷惑をかけてしまいました。何とか気持ちを持ち返し、再出発としているところへ、今度は長男が生命に係わる大病にかかり、このままでは、と存続の危機を本当に考えました。前後二年間の闘病生活に、後ろを見ず、常に前向きに生きる姿勢で、ようやく現場復帰いたしました。

その五年後には、西脇工場を新規増設し現在に至っています。今や隙間産業のような事業所ですが、重要な部署として認めていていただけるよう鋭意努力をいたすところです。

仕事中の藤岡順一

今日があるのも業界はもとより、支えてくださった方々のお陰と、ありがたく感謝を申し上げるのみで、他に言葉も見つかりません。四十周年、されど四十周年、節目としてホームページを作成いたしました。本当にありごとうございました。

平成二十年五月 吉日

藤岡糊付所 創業者 藤岡順一